俺様魔王の甘い口づけ



ルイを助けたい。
でも、そのためには私が死なないといけない・・・。



どうしたらいいの・・・?




「わ、わかり・・・ました・・・」





わからない。
本当に、それでいいのか。



でも、今は・・・。
その答えしか出てこなかった。





「ならば、契約を交わそう」

「契約・・・?」

「こちらにおいで」



私の方に伸ばされた手。
私は震える手でその手を取った。




「いい子だ」





魔術師は、穏やかな声でそう呟き私の手を引いた。





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