激愛
「龍さん!まだ診療時間じゃないんじゃ」




「あ?ここはいいんだよ!ほら早く行くぞ隼人こっち寄越せ」



「あっ・・・うん!」



あっという間に隼人を抱きかかえると車を降りてさっさと行ってしまう龍さん



小走りに後を付いていくと入り口は開いていて龍さんは勝手知ったる他人の家の如くづかづかと入って行く




廊下を抜け診療室の前に来ると隼人を抱きかかえたまま龍さんは大きな声で叫んだ




「優太さん!龍一です!さっき電話で話した患者連れて来たんで診てください優太さん!」



「おーいそんなでかい声で言わなくても聞こえてるよ!入っていいぞ」




中からそんな声がして入って行くとなかなかイケメンなお医者様・・・・って!



あれ?この人昨日居酒屋で逢ったあの孝太さんに瓜二つなんだけど?



あれ?孝太さん?じゃないよ・・・ね?



「「失礼します・・・・」」




「龍~なんだよ!久しぶりに連絡くれたと思ったら子供連れてくから診察してくれなんてどういう・・・あれ?女の子?」




「こんにちは・・・・初めまして、矢追瞳です今日は宜しくお願いします」




ぺこりと頭を下げるとにこやかにほほ笑む孝太さんそっくりの顔をした白衣の先生が座っていた
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