激愛
第31章
「抱きたいんでしょ?傷を舐めあうんじゃないの?」




「くっ・・・・なんなんだよ!なんなんだよ~」



喜一君はそう叫んだあとあたしをぎゅっと抱きしめた



どれくらいそうしていただろう



静かに目を瞑っていよいよ抱かれるのかとばかり思っていたあたし




誰かが部屋に入って来たことなど全く気付かなくて・・・・




ばんっと大きな音が響くとあたしに覆いかぶさっていた喜一君が吹き飛ばされたのが解った




・・・・・えっ?!な、何?



どすっと壁にぶち当たって喜一君が転げ落ちる




「ぐわっ・・・・!って・・・!」




「俺の女にその汚ねえ手で触るんじゃねえぞこら!」




この声は・・・・この声はもしや!



目が涙で霞んでいたけど間違いない、この声はあたしの大好きな世界一愛しい人の声




息を切らして目の前に立って居たのは龍さんで・・・・




タキシード姿の龍さん、今までに見たこともない形相で怒りが頂点に達してるのがありありと解る




そんな大きな声で驚いた隼人の鳴き声だけが部屋中に響き渡っていた




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