イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
…え、何か聞き覚えある声。
咄嗟に私は振り返る。
「お前用事とか嘘だろ。」
そこにはなぜか拓斗君の姿が。
「何で、拓斗君が…」
「さぁな。」
「拓斗君は何かする事があったの?」
「まぁ。」
いつもと変わらない無愛想だこと。
だけど、初めの態度よりかは全然良くなったなぁ。
それは、つまりそれほど仲良くなったって事かな。
何だか恥ずかしくなってきちゃった…。
「お前、家に帰りたくないんだろ。」
「なんでそれっ……」
あ、しまったいっちゃった。
「まぁ良いけど、夜危ねーから一緒にいてやるよ。」
いや、今一番隣にいてはならない人物があなた何ですよね、うん。
困ったどうしよう、私の作戦がことごとく失敗していく…。
私はどうしたら良いのか分からなくて、適当に何となく入った公園のブランコに腰かけた。