彼と私の問題点を考える
アルバイト先はすぐそこ。


わざわざ話に割って入ってくるっていうことはー…


「もしかして綾瀬のお姉さん?」


間違いなく‘牽制’だ。


にっこりと貼り付けた笑顔を私へ向けて「初めまして」と自然に挨拶をしてくる。


高校生の時ってこんなに感情豊かだったかな、私。


敵対心剥き出しの彼女に訂正したところでなんて説明したらいいかわからないし、面倒になってそれに乗っかろうとした時だった。


「悪いけど、この人とのこと宮崎には関係ないし、宮崎が関わる必要はないから」


意外だった。


初めて会った時から綾瀬くんはずっと好青年で、きっと誰にでもそうなんだろうと勝手に思っていた。


こんなに冷たい態度を、声を、出せるのかと少しだけ驚いた。


「な、何でそんなに怒ってるの?私なんか変なこと言った?」


それでも彼女は強い。引き下がるどころか怯んでもこの場を去ろうとしない。


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