彼と私の問題点を考える
「だから、関係ないって言っただろ」


「わ、私は何で怒ってるかを聞いてるだけでっ…」


「宮崎、先に行ってて」


「っ…」


足早にその場を去る彼女。


小さくなっていく彼女の背中を見つめながらどこか他人ごとのように感じていた。


私も高校生としてこの場に立っていたら何か少しでも感情を揺らすことが出来たんだろうか。


「広瀬さん、すみませんでした」


綾瀬くんの声で現実に戻された気がした。さっきの冷たい声色ではなく、いつものトーンに戻っていた。


「私は全然平気だけど…」


「時間頂いたのにすみません、俺そろそろバイトに行ってきます」


「友達なんでしょ?平気なの?」


「ただのクラスメイトです」


そう言ってベンチから腰を上げた綾瀬くんに続いて私も立ち上がる。辺りは薄暗くなっていて、公園の街灯が灯っていた。


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