彼と私の問題点を考える


「広瀬、今日焼肉行きたくない?」


「行きます」


「お、じゃあ桐崎主任も誘っておいて」


「了解しました」


直属の部署の先輩に一つ返事で返して桐崎主任の席を確認する。今はどうやら不在らしい。あとで声をかけようと今やっている業務を中断してインターネットを開く。


「南先輩、焼肉ってどこか美味しいところ知ってますか?」


隣の席に座る、南 沙友理(みなみ さゆり)先輩。


私の部署のリーダーでもあり、教育係でもある南
先輩は私と年齢が一回り違うけど気さくで指導もしっかりしてくれて、厳しいところもあるけど、何より後輩を可愛がってくれる。


部署内での信頼も厚い。


華やかな見た目のせいもあるけど、南先輩は他部署にも顔が広く、毎日飲みにいってる週もある。その分お店には詳しい。


何かお目当てがあったのかと聞いてみると「迷ってるんだけど」と前置きをしてキーボードを打つ手を止めて私の席に近づき、私のパソコンを覗き込む。


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