蒼風
「あー!空丸いた!もー何してるの、掃除さぼって。」


ちょっと怒りながら現れたのは凛太郎。


『あ、掃除忘れてた。』


嬉しすぎてつい、雑務のこと忘れてました。


「もー。って沖田さん!?」


やっと総司に気づいて驚いた凜太郎。


‥。


何故、逆にあたしの隣にいる総司にここまで気づかなかった!?


「んー?凜太郎どうしたの?」


総司存在感ない‥。


「雑務中に空丸が消えたので探しにきました。」


「空丸、雑務さぼっちゃだめじゃん。って僕もさぼりだけど。」


そう言って笑う総司。


『ごめんね。凜太郎。』


わざわざ探させて。


『総司、掃除しよ?』


‥。


何故だろう。どう足掻いても、ダジャレに聞こえる‥。


「あ!?空丸、新しくなってる!?」


‥‥‥。


今更ですか?


もうこれは凜太郎、うっかりさんですね。


『そう!僕のができたんだ!いいでしょ?』


「よかったねー。」


『うん!』


ほんとに嬉しい。


だって新選組だって認められた気がするから。


『ってあ!掃除。早く終わらせなきゃ。』


危うく、また掃除忘れるところでした。
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