【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
紅色に染まっていた夕焼け空も
いつしか辺りは暗くなり
風が涼しく、星が瞬き始めた。
パーティも中盤を過ぎて行き
同じく浴衣に着替えていた
瑛美香さんの旦那さんの龍太さんが
ステージに登場して
打ち上げ花火を知らせる
アナウンスを始めた。
今回のパーティの要とも言える
打ち上げ花火観賞会。
カップル達のテンションも
待ってましたとばかりにあがり始めた。
『…玲花、はい烏龍茶。』
花火が始まる前にと
自分が飲む2缶目のビールと
私が飲む為の烏龍茶を貰ってきた彼が
私の隣に戻ってきた。
「…ありがとうございます…翔英さん。
花火いよいよですね。」
烏龍茶の缶を受け取った私に
『…そうだな。』
彼は頷いて縁台に座り直すと
私をチラリと見て口角をあげながら
『…本当に良く似合ってる。』
と、私の耳元で囁きながら
プルタブを開けて再び飲み始めた。