【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
『…もう一杯飲むか?』
彼は飲み干した私に問いかけた。
「…もう…いいです…ありがとう。
浴衣までたたんでくれてありがとう。」
私は首を横に振ってそう答えると
『…いや、別にいいよ。』
と、彼は手を伸ばして
テーブルに一旦グラスを戻した。
そして、自分用に注いだグラスを掴み
それをグイッと一気に飲み干して
再びテーブルに置くと
もう一度私を凭れさせるように
抱き寄せ直した。
『…本当に無茶させて悪かった。
折角のパーティも花火も
途中で切り上げさせてしまったな…。』
彼は私の頭を撫でながら謝罪を呟いた。
私は再び首を横に振ると
「…ううん…いいです。
私…2人きりでいられるこの時間が
堪らなく…好きで嬉しいです。
…ありがとう…翔英さん。
お仕事忙しかったのに
こうして、ゆっくりと
一緒にいられる時間をくれて…。」
そう言って私は
彼の羽織っていたガウンを
ギュッと握ると
無造作に開かれていた胸元に
そっとキスを落とした。