至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
本当は、和希は参戦したくなかったんだ。


厄介者のあたしを取り返すための抗争なんて、確かに不本意だったはず。


あたしが招いた事態に、自分の拳を使うなんて、本当は面白くないどころじゃなかったんだろう。



"凌牙の命令には絶対"


揺るがないその想いだけで、拳を振るったんだ……。



「ご飯……持って行ってあげた方がいいかな」


それでも、和希にまで参戦させてしまった罪悪感からそう言うと、大翔が首を振る。


「ほっといたら?腹が減ったらイヤでも食うよ」



……そうしてるのは、知ってる。


夜、みんながリビングを出払った頃に降りてきて、冷蔵庫の中から自分の分の食事を温めなおして食べる。


そのあと、シンクに放り投げられている食器を、深夜にあたしが洗っているんだから……。



和希の複雑な気持ちを想うと、胸が痛んだ。
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