至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
裏の空き地に、和希は居た。


今日も草が足にまとわりついて痒いけど、そんなことを言ってる場合じゃなくて足を進める。


「来んなよっ!」


気配を察した和希が振り返らずそう叫ぶ。


来るなと言われて、足を止められる状況じゃない。


あたしは無理矢理、和希の瞳の中に映り込んだ。



「和希……」


だけど、正直なんて声を掛けていいか分からない。


ただ、和希の側に居たいって思っただけで。


「大丈夫……?……痛い……よね……」


気の利いた言葉ひとつ掛けられないなんて……。
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