至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「……暴走族なめてんのかよ」


「……いや、べつに……」


確かに。


ケンカなんて朝飯前で、今のなんて殴られたのに入らないか。


空き地に来たのだって、悔しいからとか、痛いからとか、怒ってるからとかじゃなくて。


殴られた驚きを、どうにか静めたいだけなんだろうから。


「……手加減しやがって」


「……」


「全然痛くねーし」


そう言う割には、いつもキレイな和希の肌がかなり赤くなっている。


腫れているようにも見える。


「2トップって言われてる腕がこんなもんなのかよ」


本気でそう思ってる訳じゃないだろうけど、陰で凌牙をけなしてみる和希がなんだか可愛い。
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