至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
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「……ん」


目を覚ますと、冷たい床の上だった。


前回と同じ場所なのか違うのかは分からないけれど、きっと倉庫の中だと思わせるコンクリートの壁が、目覚めたばかりのあたしの心を重くする。


けれどここは、扉で仕切られた、教室の半分ほどの広さの空間だった。


……倉庫の中の一室なのだろうか。



床も当然コンクリート。


この真冬に冷たいその上に放置された体は、相当冷えきっていて。


指先もかなりかじかんでいた。


マンションから外へ出るときに、コートすら羽織る余裕もなかったことを思いだす。



「起きたみたいだぞ」


「俺、澤城さんに伝えてくる」
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