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博識だな、と思いながら俺は琥珀の言葉に耳を傾ける。
「もともとオパールは水分を多く含んだ石なんですけど、鮮やかなオレンジに金色が溶け合うような結晶に、炎を見たらしいです。
だからこの石は火と水、相反するエネルギーのパワーを宿した石なんですよ」
「ふーん」
琥珀はひょい、と俺の手の中にあったファイアーオパールを光にかざした。
光を吸収したその石は、名前の通り炎のように明るく輝いて。
まるで、なんの目標もない俺を導く一つの灯火のように見えた。
「炎が雑菌を滅ぼし、水が清めとなる。
怒りや悲しみなどのマイナスのエネルギーを浄化して、プラスに転換する強力な浄化力があるんです」
にっこりと笑って、再びその炎を宿した石を俺の手のひらに置く。
「きっと、祐介さんにも力を与えてくれますよ」