魔法のjewelry*shopへようこそ




博識だな、と思いながら俺は琥珀の言葉に耳を傾ける。



「もともとオパールは水分を多く含んだ石なんですけど、鮮やかなオレンジに金色が溶け合うような結晶に、炎を見たらしいです。

だからこの石は火と水、相反するエネルギーのパワーを宿した石なんですよ」


「ふーん」



琥珀はひょい、と俺の手の中にあったファイアーオパールを光にかざした。


光を吸収したその石は、名前の通り炎のように明るく輝いて。


まるで、なんの目標もない俺を導く一つの灯火のように見えた。



「炎が雑菌を滅ぼし、水が清めとなる。

怒りや悲しみなどのマイナスのエネルギーを浄化して、プラスに転換する強力な浄化力があるんです」



にっこりと笑って、再びその炎を宿した石を俺の手のひらに置く。



「きっと、祐介さんにも力を与えてくれますよ」






< 29 / 47 >

この作品をシェア

pagetop