☆Friend&ship☆ -序章-
「…そうだ。ケアノス、ハドュス俺と一緒に来い」
「「はっ!」」
ふと思い出したように言ったタナトスに、ケアノス&ハドュスは礼儀正しく一礼した。
「で、どこに行くんですか?」
「…星にいるときは基本宿に泊まるんです。その宿を押さえについてきて頂こうと思って」
「…なんか変なもの食べたんですか?」
「…?どうかされました?」
「…副船長、ふざけないでください。何で俺たちに敬語使いなんですか?」
「なぜって…ご主人様のお仲間ですから当然ではありませんか。」
「ご主人様?」
「誰ですか、それ」
「…あ、この宿です」
「ちょ、副船長………っ!?」
「これは…」
今までの疑問も忘れてケアノス達は入り口前で立ち尽くす。
「はいって、良いのか?」
「いいんじゃ…ねえの…?」
「「でも…入れねぇ…」」
それもそのはず。
そこは宿と言うよりホテル。
しかも超高級の。
「あれか、五つ星ホテルってのはこう言うのを言うのか。」
「ハドュス…俺も同感…」
しばらくして、タナトスが戻ってきた。
「…何でついてこないんですか?」
「だって入れないですよこんなとこ!」
「…こういうところ予約するには二十歳以上の同伴が必要なんです」
「…それで俺達を…」
「え?ハドュス、お前今いくつだ?」
「23」
「え…俺21」
「俺は十五なので。よろしくお願いします。あ、といってもすぐそばにたってるだけでいいので」
「「…」」
ケアノスとハドュスは改めてすたすたと入っていくタナトスを見つめた。
「「俺、やっぱり認められない」」
もちろん、タナトスより6年以上も年齢が高いことを、だ。