☆Friend&ship☆ -序章-
「…お客様、本日はご宿泊ということでよろしいでしょうか」
「はい。空いてる部屋はありますか?」
「…ほとんどすべてのお部屋が空きでございます」
まぁ、そうだろう。
貴族何てそうそういるものじゃないし、ましてや平日。
「スィートルームはどれだけありますか?」
「各階角のお部屋と最上階のすべてのお部屋にございます」
「…数は…」
「当ホテルは50階建てでありますので、大体部屋は…」
「全部屋二泊三日宿泊でお願いします」
「「はい!?」」
「あの…お客様…」
「駄目ですか?」
「いえいえいえ…あのですね、料金プランは以下ほどになります」
「あの、副船長…?」
「そんなにお金使って大丈夫ですか?」
「?自費なので問題はないと」
「え?ちょ、俺たち払えませんよ!」
「別に全部俺の金だから「えぇぇぇっっっ!!!」
「あ、小切手で…はい、一千七百万SD…」
「「…」」
___ヤバイ、副船長いろんな意味でヤバイ。
「…とにかく部屋は押さえられましたので、私用を果たしに参りますが…
ついてこられますか?」
「「はぁ…」」
またしっかりとした足取りで呆気にとられてる従業員を残して歩いていくタナトス。
それを二人はあわてて追うのだった。