雨時々晴れ
教室に帰ると先生は居なかった。

そう言えばどっかの教室の
窓ガラスが割られていた。

だから先生がいないんだ。

っと、授業がない事に対して
ニヤニヤしていたら、
ひまりがこちらを向いて手紙を
投げてきた。

いつものことだ。


手紙には
"伊藤くんどんなんだった?"

やっぱりそうだ。
きいてくると思った。

"こわかった笑"

ひまりが笑ってる。

また手紙が来た。

"ふぅーん笑タイプ?"

自分でも笑えてくる。

思った通りのことしか
聞いてこない。

"いや、全然。笑"

だめだ。

あれを忘れてはいけない。

ひまり…ごめん。

ひまりは私の過去を知らない。

正直、私は元彼がまだ好きだ。

でも、諦めなきゃダメだと思い
別れを決意した。

彼は私よりずっと大人。

浮気というより、私が浮気相手
だったらしい。

彼に彼女がいるなんて知らなかった。

彼からは何も聞いてない。

というか、本当の彼女から
全てきいた。

全て私が悪い。

何も知らなかった私が悪い。

その後は何事もなかったように、
本当の彼女と付き合ってるらしい。

その彼女は妊娠6週目だった。

私と付き合ってるときできた
子供だった。

すごく悔しかった。

一人だけって思ってたのに。

心の隅では別れて戻ってきて
ほしいという欲もある。

子供を授かったなら、
育てなきゃ、産まなきゃ。

父親のいない子供なんて可哀想だ。

そう考えると胸が苦しくなる。

だから別れを決意した。

-ありがとう。幸せになってね-

って。






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