重い想われ 降り振られ
真理子が橘の首に抱き着いた。

橘は真理子を抱きしめ、口付けを交わした。

二人を照らす車のヘッドライトが近づき、正面玄関前に停車した。

車から飛び降りてきたのは菜奈だった。

「真理ちゃん!」

菜奈は橘を押しのけ、真理子に飛びついた。

「もぅ真理ちゃん酷いよお。黙って居なくなるなんて!絶対許さないんだから。」

菜奈が真理子に抱き着いたまま、わんわん泣き出した。

「ごめんね、菜奈ちゃん。」

真理子も涙を拭い、菜奈に言った。

涙をぬぐう手にある指輪に気付き、真理子は菜奈に指輪を見せた。

「え、橘さんから?・・・結婚するの!おめでとう。」

菜奈が真理子の手を取って、くるくると回りだす。

はしゃぐ二人を見ながら、松田が子供を抱えて車から降りてきた。

「はぁ~・・・。これでやっと式が挙げられるな。」

松田がほっとしたように言った。
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