重い想われ 降り振られ
「菜奈ちゃん、香田が来ないなら式は挙げないって聞かなかったからなぁ。」

松田に言われ、真理子は驚いた。

「まだ式挙げてなかったの?」

菜奈に聞き返す。

「だって真理ちゃんが来てくれないと意味が無いもん。」

聞いていた橘が口を挟んだ。

「なら一緒に挙げちまうか?」

「本気か!やったな菜奈。」

松田が喜んで子供を抱えたままはしゃぐ。

菜奈が真理子に顔を寄せ、こっそりと耳打ちした。

「それに、お腹大きいままでドレス着たくないじゃない。」

真理子は笑顔で頷いた。

橘達の様子をロビーから眺めながら、遠藤は小林に言った。

「僕も早く彼女ほしいなぁ。」

小林は答える。

「焦らなくてもこれから先、出会おうと思えばきっと出会えるさ。」
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