重い想われ 降り振られ
「真理ちゃん!この書類お願いしていい?」

就業時間を過ぎた頃、珍しく菜奈が真理子に仕事を回してきた。

「今日ちょっと用事あって、残業できないんだ。」

菜奈に言われて、真理子は快く引き受けた。

「ありがとう!今度、お昼ごちそうするね。」

そう言って、菜奈は慌てて帰って行った。

菜奈の仕事を請け負ったまではいいのだが、真理子のデスクには
週末と言う事もあり、たくさんの書類が積まれていた。

その一つ一つを、真理子は丁寧に片づけていった。

「おぅ香田、まだ居たのか。」

課長がまた一つ書類を持って、真理子のデスクを訪れた。

「今夜はあまり遅くならん方がいいぞ。今から天気が荒れるらしい。」

「そうなんですか?ん~でも、もぅちょっとで終わりそうなんで。」

課長から書類を受け取ると、すぐに取り掛かった。

真理子がすべての仕事を終える頃、すでに時計の針は23時を回っていた。

急いで支度をし、玄関に向かった。
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