重い想われ 降り振られ
「あれ?香田さんそれ・・・。」

すぐに印刷が終わるはずのコピー機は、未だに動き続けていた。

「あれ?あれっ・・・・・。」

真理子は少しパニックになり、慌ててストップボタンを押した。

コピー機の設定枚数が、一桁多くなっていた。

真理子にしては珍しく、凡ミスだった。

小林も様子のおかしい真理子に気付き、駆け寄ってきた。

赤い顔をする真理子の額に手を当て、小林は納得した。

「かなり熱あるみたいだね。今日はこのまま帰った方がいいよ。」

小林は真理子から書類を取り上げ、デスクに連れ戻した。

「真理ちゃん、やっぱり熱あったんだね。」

菜奈も心配そうに声を掛けてきた。

小林はすぐに課長に報告に行き、真理子には帰る支度をするように言った。

「一人で帰れるかい?」

真理子を玄関まで送りながら、小林は心配そうに聞く。

「大丈夫です。子供じゃないですから。後の事、お願いしますね。」
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