重い想われ 降り振られ
小林に手を引かれアパートの前に出ると、一台の白い車が停まっていた。

車に詳しくない真理子でも、解るほどの高級車だ。

小林はそのまま真理子を連れ、助手席のドアを開けた。

「えっ?これって小林さんの車なんですかっ!」

「あんまり乗らないから、たまには動かしてあげないとダメなんだ。
今日はこのまま、ドライブに行くよ。」

真理子は助手席に座ると、小林はドアを閉めて運転席に乗り込んだ。

エンジンを掛け、車が走り出す。

セダンタイプの車内は広々として、座席も座りごこちがとてもいい。

普段真理子が歩いてる街を、車から眺めるのも新鮮だった。

街を離れ高速道路に乗り、しばらくすると海が見えてきた。

天気もよく、青く広がった空と雲を映し、海も穏やかだ。

「砂浜に降りてみたい?」

真理子の感動ぶりに、小林が気をきかせる。

「いいんですか!」

「いいよ。」
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