重い想われ 降り振られ
車はすぐにサービスエリアに入り、駐車場で停車した。

小林は真理子の手を引き、案内する。

「ここは、砂浜に降りれる場所があるんだ。」

建物を通り抜け階段を下りると、そこはすでに砂浜になっていた。

さくっさくっと、歩くたびに足が砂に埋もれる。

真理子は波打ち際に向かって、小走りで駆け寄った。

砂に足を取られ、よろめいた所を小林が支えた。

「私、海に来たの何年ぶりだろう。そんなに遠い場所では無いのにね。」

真理子が小林に微笑みかけると、小林もほっとした気持ちになった。

穏やかな時間の流れに、小林自身が癒されていた。

「さて、そろそろ行かないと、予約入れてあるんだ。」

小林に手を引かれ、真理子は車に戻った。

そこからさらに1時間ほど車を走らせる。

海辺に建つ、小さなロッジ風のレストランで二人は食事をした。

『そっか。これがデートなのか・・・。』

真理子は店内から見える海を眺めながら、幸せを感じていた。
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