今宵、月下の夜に
「お嬢様ってどうしてわかったの?」

素直に聞き返す汐里は隠し事ができないタイプらしい。


「そんな感じがしたから」

これは嘘。もちろん本当は愛沢の社長の娘だと知っていて近づいている。


「真也さんてすごい」

だが汐里はそう言って笑った。


それから彼女の行き着けだというレストランに案内されて、軽い注文をして席に座ると、なにも聞いていないのに自分の話をしだした彼女。
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