今宵、月下の夜に
どれくらい走っただろう。

走って。走って。走って。


そのうち足が悴んで(かじかんで)動かなくなり、そのまま雪の中に倒れこんだ。



手足は真っ赤に腫れ上がり、動かすこともできない。


もう…だめ


静かに目を閉じようとしたとき、遠くから雪を踏む音が聞こえた。

少しずつ近づいてくる。
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