今宵、月下の夜に
その涙を優しく拭うルカ。

「…どうしたの?また昔のこと思い出した?」

昔のこと、と言われて胸の奥がズキッと傷んだ。

「愛沢の娘さんのこと考えていたの」


「ああ…」

思い出したのかルカも険しい顔に変わる。


「でもあれは瑠奈のせいじゃないよ」


「わかってる。だけど、汐里さんのこと思うとなんか…私もなにかできたんじゃないかって」
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