今宵、月下の夜に
それから私は杏那というその人と一緒に暮らすことになった。


一緒に料理を作ったり一緒に遊んだり、一緒に旅行にいったり。

それでもどうしても家を開けなければいけないときは慌てて帰ってきて私を強く抱きしめてくれた。



初めてだった。こんなに温かい温もりをくれる大人に私は出会ったことがなくて。

拒絶したような私を見下ろす冷たい瞳、異常な欲を向ける瞳。

今までみてきた瞳はお前は支配下なのだと語っていた。
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