君のココロの向こう側
自分で言ったのに、痛い。

今にも胸がはちきれそう。

だけどこれは、ここ数日ずっと考えて、死ぬ程悩んで出した結論。



「私達──別れよう」



世界から音が消えたみたいに、他の音が何も耳に入らなかった。

聞こえたのは、隆太郎の漏らした「え」という声だけ。



「……嘘だよな?」

「……」

「なぁ!冗談にしちゃ笑えねえぞ⁉︎」



声を荒げる隆太郎を、直視出来なかった。

周りの視線が刺さるけど、全く気にならない。



「……冗談じゃない。冗談ならこんなこと言わないよ」



冗談なんかじゃ、ない。



「……なんで……なんで別れるになるんだよ……!つい最近、別れたくないって……」

「言ったよ。確かに言った!けど、考えたの」



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