晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
一生懸命に私を励まそうとしてくれるみゆの優しさが心に響く。
私の背中をさすりながら、何度も『大丈夫』だと繰り返すみゆ。
不安とか、恐怖とか。
そういった私の中にある感情がいろいろ伝わったのかもしれない。
ずっと怖かったんだ。
リクにはもちろんだけど、みゆにもバレたくなかった。
……軽蔑されるんじゃないかっておびえてた。
嫌われてしまうのが、怖かったんだ。
「嫌われちゃうかと……思った……っ」
「嫌うわけないじゃん!みゆ、咲のこと大好きだもん!そんなことじゃ嫌いになれないよ……っ!」
ギュッと泣く私を抱きしめてくれるみゆ。
……あぁ、私の、バカ。
どうしてこんなに優しい友だちがいるのに、死にたいとか、ひとりぼっちだなんて思ってたんだろう。