晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
こんなに勉強はできるのに、私はうまく生きられる方法を知らない。
息がずっと、ずっと、苦しい。
心から、笑えない、毎日。
あれからずっとひとりで学校へ来て、部活へ行って、帰る。
そんな、つまらない毎日。
ずっと死にたいなぁって、
生きてる意味ってなんだろうって、
生まれて来た意味なんかあるの?って。
そんなことばかりを考えていた。
あるなら誰か教えて、私に。
「咲、朝よ!学校へ行きなさいっ!」
「……やだ。今日行かない」
「ふざけたこと言ってないで行きなさいって!!」
「ウザいから黙っててよ」
お母さんとは毎日ケンカばかりで、家にも居場所なんかなかった。
最初はなにも言わずに休ませてくれたけど、さすがにもう許しませんと言った風に、私を学校へ行かそうと、やっきになっていた。