晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
「不登校の娘なんていらない。ご近所さんに恥ずかしいから早く学校へ行きなさい」
お布団を頭までかぶって、耳を両手で塞いだ。
……なにも聞きたくなかった。
ずっと苦しかった。
ただひたすらに、生きずらくて、居場所がなくて、ひとりぼっちで。
ねぇ、お母さん。
私はそんな一般常識なんかじゃなくて、
大丈夫だよって一言。
ゆっくりでいいから頑張ろうって、寄り添って欲しかったんだよ。
こんなこと言ったら甘いって、言われるかもしれないけれど。
味方だよって言って欲しかったんだ。
頭を撫でて、抱きしめてほしかった。
『そんな娘いりません』
そんな拒絶の言葉じゃなくて。
……そんな時だった。
私がケータイ小説と出会ったのは。
家にいるとき、すごくヒマで、勉強する気なんかさらさらなかったけれど、なにかヒマを潰せるものはないかと探しに探して見つけたサイトが野いちごさんだった。
中学一年生の冬。
学校に行かなかった日は、いろんな作家様の作品を読み漁った。
「わッ、それ知ってるよぉー!」
ーービクッ!
二年生になってすぐのこと。
突然話しかけられて、顔を上げるとそこにはあどけない笑顔を私に向けたみゆちゃんの姿があった。
それって……これ?