晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
することがなくて10分休みに読んでいた野いちご文庫を見ながらみゆちゃんが目をキラキラさせてる。
「これ面白いよね。別に面白いのたくさん持ってるから貸してあげよーか?」
「いいの?」
「あったりまえじゃんー!」
……こ、声が大きいな、この子!
でも天真爛漫に笑うみゆちゃんが新鮮で、こういう交流が私自身久しぶりだったから、なんか笑えたというか……。
とにかく、嬉しかったんだ。
話しかけてもらえて。
見つけてもらえて。
みゆちゃん、といえば、しほりちゃん達の一件が頭をよぎる。
あの七美ちゃんたちと無理やり仲直りした日、ひとり音楽室に入った私にしほりちゃんが話しかけて来た。
『仲直り……した?』
なにがあったか探るような目線と言葉。
たぶん、上野先生に七美ちゃんたち3人が呼ばれていたことで、なにかに感づいてたんだと思う。
『したよ、一応。しほりちゃん、ごめんね。あれは、ほんとに、私が悪かったからずっと謝りたかった』