私のイジワル王子様
心臓がぎゅーっと苦しい。
一人で抱え込んで、辛かったよな…

「あれ、陽太!お前なに濡れてんだよ。この季節に水遊びか?笑」

最悪のタイミングで来やがった…

「望…」

「ってあれ、真冬?」
なにこいつヘラヘラしてんだよ。

「おい、お前のせーでな、真冬ちゃんはな!!!」

「陽太くん!もういいって!!」
小さな手が俺を制止する。

「は?お前ら何言ってんの?」

「陽太くん、行こう!!」
真冬ちゃんに手を引っ張られ、
何か言ってるの望を置き去りにし校舎へと入った。
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