闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜



たしかに、光希の体はとても醜くかった。


だけど、そんな身体も美しいと思ってしまう俺は毒花に犯されたんだろう。

恐ろしく白く、恐ろしい色が点在するその身体に犯されたんだろう。


『お前も私の身体に狂ってみるか?』

片眉と口角を上げてニヤリと微笑む。

だけど、目は笑ってなくて、目の奥が鈍く光った。


「そう言うなら……。」

真っ白な腕を思いっきり引っ張る。


急な事に光希はあっけなく俺の腕に収まる。
驚いたのは一瞬。
次の瞬間には余裕そうに微笑んでいた。


光希の頬を撫で、顎を掴み上を向かせる。
真顔の光希の表情を見て、俺は告げた。


『俺はもう、狂っている……。



……今度はお前が俺に狂う番だ。』



優しくなんかしてやらない。
光希の唇を噛んで、隙をついて舌を絡ませる。


< 36 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop