聖なる夜に、幸せを。






「驚いたわよ。
まさか聖来ちゃんと聖奈ちゃんが、聖(ひじり)くんと奈子(なこ)ちゃんの娘なんだから」



聖と奈子…私たちのお父さんとお母さんの名前だ。

何で桜子さんが知っているの?




「聖奈ちゃんは知らないみたいね。
聖来ちゃんは知っているみたいだけど」



私とクロスは揃って首を傾げる。




「実はね。
夜浪家は、代々聖なる夜だけ魔法を使える家なのよ」

「「はっ!?」」



クロスとハモる。

私の家が…聖なる夜だけ魔法を使える!?



「ただし夜浪家全員が使えるわけじゃないの。
その上、魔法の強さは人それぞれ。
聖来ちゃんは使えないんだけど、聖奈ちゃんは使えるみたいよ」



私が魔法を…?



「ただし威力は弱いわ。
そのため聖奈ちゃんは今日使ったけど、その実感はあるかしら?」



魔法を使った!?



「いつですか!?」

「クロス、不思議に思わなかった?
…短距離用のクロスのトナカイが、ここまで来れたの」

「思ったけど…。
もしかしてそれが、聖奈の魔法…?」




…思ったより弱い……。






< 50 / 59 >

この作品をシェア

pagetop