聖なる夜に、幸せを。
「嫌じゃない。
恥ずかしかっただけ…」
「俺は聖奈が好きだから…。
聖奈は俺のこと好き?」
「…当たり前じゃん。
好きじゃなきゃ、パートナーにならない」
「…これからも、俺のパートナーでいてくれる?」
「うん!」
私が頷いた時、クロスは「あっ」と叫ぶ。
「聖奈、クリスマスプレゼントあげるよ」
「え?」
パチンッと指を鳴らしたクロスの掌には、白く小さな箱が置かれていた。
「あげる」
「クロスもプレゼントの魔法使えるの?」
枕元で輝く渦を、私はプレゼントの魔法と名付けた。
あの時クロス、使えるのは私だけって言っていたのに…。
「本来は使えないよ。
使えるのは、聖奈だけ。
ただ、パートナーにプレゼントをあげるのは、俺の役目。
聖奈は聖奈自身にプレゼントを使えないから。
…つまり、俺のプレゼントの魔法は、聖奈限定ってこと」
なるほど!
「ありがとうクロス。
私もプレゼントの魔法!」
パチンッと指を鳴らすと、同じような白い箱が、私の掌に乗せられた。