終わった恋、始まる愛

家に帰ると、誰もいなかった。


(珍しいな、誰もいないなんて)


机を見ると、置き手紙が1枚。


“友達と出掛けてきます。ご飯はそこのお金で何か買って"

と、書いてあった。

(ご飯はコンビニでいいか)


そばにあった1000円をつかみ外に出る。

外はまだひんやりと冷たく、時々強い風が吹く。

(さむ.....)




コンビニでおにぎりを買うと、もと来た道を戻る。



でも、途中で気分転換に遠回りをしようと思いいつもは左に行く道を右に曲がる。



(あ、こんなとこにクレープ屋なんかできたのか。今度隼人くんとこよっと!)




(けど、最近みぃちゃんも隼人くんも遊んでくれないんだよなぁー。どうしたんだろう。)


そんなことを考えていると、家の近くの公園に出た。



いつもどうり通りすぎる。



はずだったけど、私は立ち止まってしまった。


ぼんやりとしかみえないけど確かにあれは.....










(隼人くん?)



何でこんなとこにいるんだろう?





けど、そんなことよりも隼人くんに会えたことが嬉しくて、駆け寄ろうとした。

「はやとく、」


でも、行けなかった。




だって





「はやとー!!はい、どーぞ!!!」





そこに





「お、さんきゅ」






いたのは







「美味しいね、隼人!」





「そうだな、















.....美麗」
















みぃちゃんだったから。






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