約束の空
病名
「マミにプレゼントがあるんだけど」


終業式の日の朝、英梨はもじもじしながら私のところへ歩いてきた。


綾香も何かを知っているのだろうか?


少し顔をほころばせていた。


「え、何?」


英梨は小さな紙切れを私に渡した。


その紙には、誰かのメールアドレスが丁寧な字で書かれてあった。


「竹内くんのアドレスだよ。


 マミ、喜ぶかと思って聞いてきたんだ」


2人の優しさに、私は思わず涙しそうになった。


綾香は私の頭を優しく撫でた。


「でも、アドレス聞いてきたかわりに、してほしいことがあるの。


 あたしたち性格悪くてごめんね?」


綾香の表情が、だんだんと曇ってゆく。


「どうしたの?」


私がそうきくと、綾香は遠くを見つめながら言った。


「病院に行ってもらいたいの」


衝撃の一言に、私は言葉を失った。


何で…私が?


そんな気持ちで私の頭の中はいっぱいだった。
< 13 / 15 >

この作品をシェア

pagetop