課長、ちゃんとしてください。
それでもあたしが頑なに黙り込んでいると。






「わかったー。よーし、俺と一緒に、何ができるか考えてみよ〜☆」






「え………っ!?」







予想もしなかった言葉に、あたしは目を見開いた。






「あべちゃんもね〜、そろそろ一皮むけちゃおうか〜?


きっと、人生楽しくなるよ〜」






「………いえ、あたしは人生楽しくなくていいんで、間に合ってます」






「ぅわーぉ、またそんなこと言って〜。


楽しいほうがいいに決まってんじゃーん。


よぉし、俺がね〜、あべちゃんの人生を、楽しくしてあげるぞ〜♡」






「やめてください!結構です!」







あたしの決死の言葉は、うきうきと戻っていく課長の背中に虚しく跳ね返されてしまった。







< 89 / 222 >

この作品をシェア

pagetop