kiss of lilyー先生との甘い関係ー
・・・

 京都への一泊二日の旅は、大学生活を振り返るのに有意義だった。

 新幹線ではゼミ長に窓側をゆずってもらって、コロコロかわる景色をながめながら日常を見つめ直した。

 それに水樹先生のことも、少し離れた視点で考えた。おととい研究室から気をつけて行ってくるようにと見送られたとき、すごく優しい目をしていた。

–––彼に会えないと死んでしまうとかではない。
ただ週に1、2回顔が見られたら嬉しい–––

 水樹先生はわたしのことをどう思っているかしらなんて葛藤するほど初々しくはなかった。

 彼に好かれていることはなんとなくわかっていたし、自分が彼に惹かれていることも–––出会った当初感じていた好奇心が、とっくに恋心にかわっていることも自覚していた。
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