出会いと別れの季節

すると、その扉がいきなり開いて


見覚えのある顔が、みえた。


ユウマだ。


同じクラスのユウマだ。


相変わらず、外見はチャラい・・・


でも、私はそんなことどーでもよかった。


とにかく助けてほしかった。


ユウマは、男をにらみつけながら男の胸ぐらをつかんだ。


男は完全にビビッた様子だ。


すぐに私から手を離した。


ユウマは、私の無事を確認すると男の腹を一発殴った。


男は、そのまま倒れた。


ユウマは、鋭い目からいつもの優しい表情で私のほうをみた。


「大丈夫か?相沢。」


私は、乱れた長い赤髪を手駆使でときながら笑って答える。


「うん!へーきへーき♪」


< 26 / 75 >

この作品をシェア

pagetop