スケッチブックに描くもの
  あ! 私は廊下にかけ出て行く。
 私のクラスはA組。隣はもちろんB組。B組にはある。そして階段を挟んだ向こうはC組。彼のクラス。その向こうがD組。D組にもあった。
 歩いて教室に帰りながら考える。これは故意なのかただの偶然か。


 授業が終わり、昼休みになる。私の眠気は吹っ飛んでいた。
 さあ、どうなるの?
 と、すぐに彼、佐伯君が私の地学の教科書を持ってくる。

「ありがとう」

 なんか素直過ぎ。教科書を机の中にしまう。ん?

「お礼になんかおごるよ」
「あ、ありがとう」

 佐伯君の手にはお弁当がある。なんとなく私も机においていたお弁当を持って立ち上がる。
 そのまま二人で売店へ行く。ここのオススメはエクレアだと、友達が言っていた。さっきの子、莉子だ。
 エクレアが冷たく冷やしてて絶品だと、言ってたけどこの混雑にうんざりして買ったことがまだなかった。

「何するか決めた?」
「あ、えと、エクレアがいいんだけど」
「じゃあ、待ってて」

 佐伯君はあの大混雑の中に消えて行った。こんな中、買えるの?
 一人になったところでこの展開について考える。うーん。正解のない問題を解いてる気分になるだけだった。
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