君がとなりにいた日には
「あー!!この服チョー可愛いー」


「あー!これもいいー」


「あー、迷うな〜」


とりあえず、デパートには着いたけど着いて早々さとみは服を選びなから、独り言をブツブツ言っている。


「これ、いいな〜」


「あっ、これさ柚衣ににあうんじゃない!?」

「そ、そうっ!?」


「うん!すごく可愛い!」


そんな他愛もない会話もそれだけで楽しかった。


でも、そんな楽しい会話も一瞬にして打ち砕かれた。


目の前に現れたのは、あの女の人と聖也だった。


う、うそでしょ...。


もう、やだ...。な、なにこの感情。意味わかんない。


「あれ、柚衣じゃん。なんでこんなとこにいんだよ。」


「私は買い物だけど。」


私は前から気になってたことを聞いてみた。


「あ、あの...。その人は?」


言っちゃった...。


「あ、まだお前に言ってなかったっけ。この人は、バスケ部のマネージャーの佐伯はるかさん。」


「はじめまして。佐伯です。聖也くんからはあなたのこと色々聞いてたけどすごい可愛らしい子ね。」


「い、いえ、そんなこと...。」



「んまっ、これからもよろしくね。」


「は、はいっ」


「んじゃ、行きますか。んじゃーな、柚衣。」


「う、うん。また...。」



そうか...。嫌な予感ってこれのことだったんだ。なんだろう。だんだん私、おかしくなっていってる気がする...。どうしよう。


いままで恋をしたことのなかった私には経験したことのないことだった。



「もー!どーしちゃったのよ。柚衣。この世の終わりみたいな顔して。」


「な、なんでもないよっ、!」


「...。ならいいけど。」



「あ、そーいえばそこに美味しいクレープ屋さんがあるんだけどいこっ!」



「そーだねー、お腹もすいたし。」



そういって、私は自分の気持ちには気づかずに歩いていった。
< 18 / 68 >

この作品をシェア

pagetop