意地悪なキミの好きな人
「野原、なに自爆してんの?」
先輩が私の横に座り込んだ。
「ご、ごめんなさい、ワガママばっかで…」
俯いたままそう言うと先輩はクスッと笑った。
「いいよ、別に。…急に抱きついて、私の隣にいてください、だっけ?
すげー可愛かったから。」
その言葉にまた顔が赤くなる。
「可愛いとか…簡単に言わないほうがいいですよっ……」
「え?可愛いものに可愛いって言って何が悪いの?」
「そういう…っ……!」
思わず顔を上げるとニコリと笑ってる先輩と目が合う。
すると先輩は立ち上がった。
「ほら、部活行くぞ。」
「はい……」
私も立ち上がって部活へ行った。