意地悪なキミの好きな人




「野原、なに自爆してんの?」



先輩が私の横に座り込んだ。



「ご、ごめんなさい、ワガママばっかで…」



俯いたままそう言うと先輩はクスッと笑った。



「いいよ、別に。…急に抱きついて、私の隣にいてください、だっけ?

すげー可愛かったから。」



その言葉にまた顔が赤くなる。




「可愛いとか…簡単に言わないほうがいいですよっ……」



「え?可愛いものに可愛いって言って何が悪いの?」



「そういう…っ……!」



思わず顔を上げるとニコリと笑ってる先輩と目が合う。



すると先輩は立ち上がった。



「ほら、部活行くぞ。」



「はい……」



私も立ち上がって部活へ行った。


< 197 / 335 >

この作品をシェア

pagetop