意地悪なキミの好きな人
「美桜ちゃん、可愛すぎるぅ。私の妹になってよ。」
「え…あの……」
するとギャルっぽい女子はニコリと笑った。
「私は中村 麻結。まゆりんって呼んでね。」
語尾にハートマークをつけていうまゆりん先輩。
「まゆりん先輩…」
「まゆりん先輩だって!可愛いっ!」
いや……あなたが呼べって……まぁいいや。
「あの…えっと……」
どうしたら離してもらえるか考えてると先輩が私を引き寄せる。
「中村、コイツに香水臭いの移さないでくれ。」
ギュッと先輩が私を抱きしめる。
「え?まゆりん先輩はいい匂いでしたよ?お花の匂いがしました。」
私がそう言うと先輩は舌打ちをして、まゆりん先輩は目を輝かせた。