意地悪なキミの好きな人
「美桜ちゃん、天使っ!もぅ、本当妹になってよ。」
そうねだれて少し困る。
「妹にはなれませんが…仲良くしてくれると嬉しいですっ!」
「っ、キュン!キュンとした今!仲良くするわよ、もちろん!」
まゆりん先輩がそう言って私に抱きつこうとする。
だけどそれをクラスの他の女子の方が止めてくれた。
「麻結、あんた仕事しなさい。」
「えぇ、いいじゃん、りっちゃん。」
りっちゃんという人はまゆりん先輩を睨む。
「如月くんと美桜ちゃんが2人でラブラブしたいのがわからないの?
とくに如月くんなんて欲が顔に出てるじゃないの。」
「……りっちゃんって変に天然だよね…。本人のまえでそういうことは言わないほうがいいと思うよ…」
りっちゃんと呼ばれる先輩は意外と抜けてるのだろうか。