意地悪なキミの好きな人




「いや、別にいいけどさ、家に来られると本当止まんないかもしれないんだよね。」



「っ、じゃあ外で。」



「寒いもん。」



……もんってなんですか。もん、って。
可愛くなんてないですからね。



「先輩のワガママ。」



「いやいや、ワガママはおまえだろ。俺と一緒に過ごしたいくせに家は嫌なんて。」



先輩がやれやれと言いたげだが、私は襲われたくないだけなのだ。



普通に過ごしたいだけなの。



「先輩が……そういうことするって言うから……」



「そういうことって?」



わざととぼける先輩。



「もういいですっ。」



そう言うと先輩は苦笑しながら謝ってくれた。



< 321 / 335 >

この作品をシェア

pagetop