悲劇の姫〜海賊になった少女〜
10 いつも通り


話し終わった彼は泣いているようにみえた


バーナードさまとは違うマリンブルーの瞳が悲しそうに揺れていたから…


「綺麗だね…」


「は?」


「ほら、ルイの瞳…、どの宝石よりもずっと綺麗だよ」


「そうか、帰るぞコーデリア」


さっと前をむいたルイの頬は何だか赤く見えた。

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