真冬の紅葉が散るように
そういって紅葉はイチやナツの待つ川へ走って行った。








「やれやれ…すっかり紅葉もやんちゃに育って…」







と、親みたいなことを思いながら僕は車から食材を取り出す。








そうだ、今日は紅葉の好きなものでも作ってやろうか。







あれやこれを食材の入ったビニール袋から取り出して、キャンプ場の調理台に並べる。






あの子が喜ぶ顔が目に見えてにやけてしまう。







あの冬の日、あの子があの喫茶店にいて良かった。








あの日、あの店であの子を誘拐して良かった。








あの子があの後…チームに加わってくれて良かった。







多分、紅葉のおかげでこのチームは前よりもっと明るくなったんだ。







前よりもっと仕事が楽しくなったんだ。







仕事の後の遊びも楽しくなったんだ。






すべて、あの子がいてくれたからなんだな。







この四人のチームでいつまでもやって行きたい。







このチームの四人で嬉しさを分かち合って生きていきたい。
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